世間の話

2022年6月17日

就活でベンチャーも見ろ?うるせえ!失敗するぞ!

今回は就活のときに、たまに聞く
「大手ばっかりじゃなくてベンチャーも見ろよ」
について物申します。

僕の就活時代の考えで言えば、
大手クソくらえ、ベンチャー一択!
みたいな感じでした。

まあ就活の目的が、
大好きなダンスを忘れさせてくれるくらい忙しいくそブラック会社が良い!
みたいな今の時代と逆行した考えだったので、尚更そうだったのかもしれませんが、、、

でも大学生がベンチャーを積極的に就活の選択肢として入れていくのは危ないと思っているので、それに関して説明していきます。

僕が考える就活の方法

まず僕が考える正解の就活方法についてです。
今の就活の方法って

自己分析

業界分析

会社探し、企業分析

エントリー

みたいな流れになってると思うんですけど、全工程に問題があると思ってます。
一個ずつ説明させてください。

自己分析

まず自己分析でいろんなツールとか診断テストとか受けさせられるんですけど、
それを作っているのは、人材関連の会社じゃないですか?

会員数を増やすための施策の一つです。
他のサイトより良いこと言って会員を増やす
今この業界採用数、採用予算伸びてるからそっちに促す結果を出す
ぐらいのあくどい事はやりそうじゃないですか?
いや実際のところは知らないですけど、、、

自己分析は自分でやりましょう。
しかも性格とかある程度どうでもいいです。
重要なことは1つだけで、

何をしているときに脳汁が出るか

これだけです。
大学生って大半の人がバイトをしていると思うんですけど、
その中でどこにやりがい、満足感を感じるのかについて分析してください。
小売りでバイトしているとしたら、

お客さんに自分のおすすめ商品を売れた
お客さんに喜んでもらえた
出勤日の個人売り上げが店舗で1位だった
お店の予算を達成した

等々色んな嬉しいことがあると思います。

その中で自分が一番うれしかった事をピックアップしていきます。

僕を例題に出すのであれば、個人売りが1位だったとかすごい嬉しいです。
お客さんに喜んでもらうのも嬉しいですが、1位がすごい好きです。
ってなってくると、

自分の順位がわかりやすい職種がいいのかな?
じゃあ営業関連の仕事がいいのかも

みたいな考えをしていきます。

自分の嬉しかった事の詳細をどんどん捨てていき、概要だけ残すと、

人に勝つのがうれしい人
人のためになるのがうれしい人
自分で作ったものを認めてもらうのがうれしい人
個人の成功より仲間の成功がうれしい人

みたいな形である程度の人間性がまとまってきます。

そういった条件から、どんな仕事が自分に合っているのか検討をつけていくことをお勧めします。

業界分析

興味のある業界ってどこなんだろう。
自分が働きたい業界ってどこなんだろう。
を調べるフェーズですね。

先述の自己分析ができていない人は、どう調べていいかもわからなくて躓きますよね。
なんとなく服が好きだからブランド
なんとなく人と話すのが好きだから人材系
みたいな形で適当に業界を選んでしまうと思います。

業界分析で必要なのは、
・脳汁ポイント
・目標となる将来像
の2点です。

脳汁ポイントは自分が楽しんで働くために必要な要素
目標の将来像は、年収条件や休日条件、業界条件を決めるために必要な要素

業界分析はこの2点を抑えとけば基本的に大丈夫です。

会社探し、企業分析

ついに会社探し、企業分析です。
これは大学生には難しすぎる

就活関連媒体は、採用予算が高い企業ばかり目につく仕組みになっているので、
フラットな目線で企業を選ぶことがとにかく難しい。

さらに企業分析に至っては大学生の検索能力、知識ではどうにも調べきれない。
ここのブロックに関しては、時間がかかるうえに、正確な情報を集めきれるとも思えないので、
飛ばすのも一つ手かなと思っています。

しっかりと自己分析、業界分析を行えて、業種まで調べられたら、片っ端からエントリー
その企業の担当者等と話し雰囲気を確かめる
みたいな流れでいいなって思ったところで進めるみたいなのでもいいのかなと。。

就活でベンチャーを見るべき理由

ここまで僕が考える就活の流れに関して、書いてきましたが、
ここからはベンチャーを見るべき理由についてです。

いや記事タイトルめちゃくちゃ否定的だったやん!って話なんですけど、
そりゃ先述の間違った就活を進めて、ベンチャー選んだら失敗するからやめな!
って言いたくもなります。

ここからの項は正解の就活を進める人向けの内容です。
まずはベンチャーの良い所についてです。

ベンチャーの良い所

新卒に対する期待度が高い

やはりここは大きいです。
新卒は即戦力にならず、長い研修やコマとして扱われるのが一般的です。

ベンチャー企業は、長い研修に割く人材もお金もなく、
比較的早いタイミングで現場に出ることになります。

他メンバーへの刺激はもちろん、戦力への押し上げも積極的に行い、
色々な要素を新卒に期待しているといえます。

裁量が圧倒的に大きい

ベンチャー会社は社内体制が確立されていなかったり、
そもそも人数が少なかったりするため、必然的に個人の裁量が上がります。

もちろんその分責任が重くなるので、責任感で押しつぶされる系の人は向いていない可能性大です。

昇進、昇給スピードが速い

大手と比べ人数が少ない分、決済がスピーディーに進む且つ、評価を正当に受けやすい
そのため、成果さえ出せば比較的スムーズに昇進、昇給の評価を得られる。
モチベーションを維持しやすいが、うまくさぼれる人じゃないと折れる可能性あり

ベンチャーの悪い所

安定性のなさ

やはり設立して数年というベンチャーはどんなに売り上げ出していようが、
ちょっとしたことで躓く可能性があります。

福利厚生は期待できない

社内体制が整備されていないことも多いため、大手と比べ福利厚生は期待できないです。

社風の強さ

人数が少ない分、経営者層、上長の考えが直でおりてきます。
良い人であればいいですが、悪い人だとストレスを抱える且つ、捻くれて成長する可能性があります。

これに関しては人の運もありますが、面接などで必死に情報収集した方がいい面でもあります。

ベンチャー企業の選び方

ベンチャー企業は評価をストレートに受けられるので、
仲間からの評価に脳汁分泌する人はぴったりだと思います。

しかし!
デメリットがデカすぎます
新卒ブランドを捨てた時点で、大手への就職は一気にハードルが上がります。
さらに年収は低く、福利厚生もろくになくて、安定性もなく、
ワークライフバランスもくそくらえ状態。

・数年捨てて圧倒的な成長を手に入れたい
・会社やサービスに圧倒的な共感を覚えた

みたいなものがなければ、わざわざベンチャーを選ぶ必要はないのかなと思っています。

そんなベンチャーの選び方、すごい難しいです。

数年捨てる覚悟が必要なわりにハズレ多めです。
そんなハズレの見極め方いくつか説明していきます。

代表の生きざま

まずは代表の生きざまをしっかり聞きましょう。

・なぜその会社を設立したのか
・社長ご自身の挫折体験と乗り越え方に共感できるか
・リクルーターやその他役員に社長の魂が乗り移っているか

設立の理由や、挫折体験と乗り越え方に同意できれば、
あなたに合っている企業の可能性は高いです。

さらにその考えを社内メンバーに共有できていれば、
働きやすい環境が整っている可能性が高いです。

経営チームについて

次に経営チームについてです。
安定性や成長、資金調達のしやすさ等を考えていく上で重要なポイントです。
チェックポイントまとめました。

社長を中心にどんな構成?

・職種はどんなバランスか
・それぞれの経歴はどのような内容か
・社長はチーム構成に何が足りていないと認識しているのか(今も近い未来もその先も)
・社長以外に不可欠な人は誰か、そしてその人はなぜそこで働いているのか。

会社の市場価値のようなものは大学生が判断しきれない難しい部分でもあるため、
後半2つに関してはしっかりとチェックしたいところ。

会社の課題が認識できているか、仲間のモチベーションを知ることで、
無駄な紛争での躓きを回避できる、将来性のある企業として考えられます。

先輩たちについて

次に実際に働いている先輩たちが何を思っているか。
という点です。
ベンチャーがどんなに規模感が小さいとは言え、採用は良い所を見せるものです。
機会があれば先輩社員にチェックしたい内容をまとめました。

社員として何をさせてもらっているのか。

業務内容ではなく、仕事の任され方、責任の取り方をしっかりと確認しましょう。
あとは作業なのか仕事なのか思考と努力を求められる仕事かなども重要なポイントです。

経営情報の共有即時性、開放性

今会社が何で困っているのか、何が成功しているのか、
そもそもそのタイミングでの成功とは何なのかを理解できていないと
経営陣と社員陣で乖離が生まれ、会社がバラバラになります。

コミュニケーションの取り方

経営陣と社員陣でのコミュニケーションはもちろん、
先輩社員同士のコミュニケーションの取り方は重要なチェックポイントです。

・気軽にコミュニケーションが取れる環境か
・そのコミュニケーション方法は自分に合っているか
・コミュニケーションに作られた違和感等はないか

そこら辺をチェックすることで自分が入社した際に円滑なコミュニケーションができるかという点を判断できます。

なぜ今新卒なのか

ベンチャー企業は新卒を採用するより、経験者を採用した方が即戦力になり、負担が少ないです。
大手と比べて圧倒的に余裕は少ないはずなので、何故今のタイミングで新卒を採用するのか
しっかりとリサーチしましょう。

勝ち馬か

重要なポイントきました。
その会社が展開しているサービスが勝ち馬かどうかです。

社長は金儲けをしたいのか、社会を明るく、豊かにしたいのか。
もちろん稼げない事業は持続しない。
金儲け×社会を豊かにをどこまで叶えられる事業かしっかりと判断しましょう。

市場性を見る

・そのサービスの市場は今どうなっているか(海外を含む)
・競合はどんな状況か
・顧客の顔触れはどうか
・成長戦略は今の市場に適切なのか
・サービスの選択必然性、模範困難性はどうか

かなり難しい話ですが、一個一個調べていくと、大学生でも十分考えきれる内容です。
わからないからと諦めずに乗り越えましょう。

これを自分でググり切れないのであれば、ベンチャーに入るのを諦めましょう。

テックベンチャーなら

開発体制、強烈なCTOかエンジニア、それぞれが内部人材か
内部人材ではないのであれば、経営陣と現場のこれからの考え方に
相違はないかをしっかりと確認しましょう。

KPIをどこに置いているか

KPIが成長を約束する的確な設定か。
大学生には難しい1文ですが、人によっていろんな読み解き方のある面白い文章だと思っています。
ここは自分で考えて、その考えに入りたい会社が当てはまるかしっかり確認しましょう。

自分はどう思うか

ついに最後です。
ここまで記載した全てのチェックポイントをスルーした会社はすごいいい会社だと思います。
是非教えていただきたい。

最後のチェックポイントは
自分は他のすべてを捨ててもこの仕事に、この仲間たちと夢を描けるか
です。

ベンチャーはとにかくしんどいことが多いです。
これができる覚悟があるならおめでとうございます。
ベンチャー企業に就職しましょう。

最後に

今回はベンチャー企業を簡単に就活の選択肢に入れるなよ!っていう内容について、つらつらと書いてきました。
気合入ってかなり長くなってしまいましたが、新卒ブランドってかなり大切です。
大手でも、ベンチャーでもハズレ企業は多いですが、それに当たる確率を減らせるのはあなたです。

本気でベンチャーに入りたいと考えるのであれば参考にしてみてもいいと思います。

ではまた。

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